嵐山・五山の送り火と灯籠流し
今年も8月16日に五山の送り火が行われました。
いつもの嵐山公園から、鳥居形を見ました。
送り火は、お盆に帰ってきたお精霊(しょうらい)さんを送る行事。
無事に戻ってゆかれるようにと、お焼香をして願います。もちろん自分も。
嵐山では送り火に合わせて灯篭流しも行われます。
でも今年は、ご覧のように集中豪雨で桂川の水位が上がり渡月橋の橋桁近くまで来ています。なので灯籠は流さず岸に並べていました。
この嵐山公園は、昨年の台風で水没したのは記憶に新しいところです。
この夜もさらに増水しないか関係者の方はヒヤヒヤされているようで、まだ送り火が消えていないうちから片付け始められ、慌ただしい雰囲気。
さて、送り火が消えそうになると、何かが自分の足から頭の方へ抜けてゆく感覚があります。その感覚は、お精霊さんが自分の体をすり抜けて昇っていくような。
なんだか今年は、慌ただしく昇ってゆかれたと思います。
そして、送り火が消える頃にはすっかり涼しくなっているのです。
ああこれで京の夏は終わりなんだな、と少しさみしく感じる瞬間です。